2021-05-13 第204回国会 参議院 財政金融委員会 第10号
○参考人(黒田東彦君) いわゆる予想物価上昇率というものは、中央銀行の物価目標によるフォワードルッキングな期待形成と、現実の物価上昇率の影響を受ける適合的な期待形成の二つの要素によって形成される、これはまあ学界の通説でありますけれども、我が国では、先ほども申し上げたように、一九九八年以降、長きにわたりデフレが続いておりまして、その下で、人々に根付いたデフレマインドの転換を図って二%の物価安定の目標を
○参考人(黒田東彦君) いわゆる予想物価上昇率というものは、中央銀行の物価目標によるフォワードルッキングな期待形成と、現実の物価上昇率の影響を受ける適合的な期待形成の二つの要素によって形成される、これはまあ学界の通説でありますけれども、我が国では、先ほども申し上げたように、一九九八年以降、長きにわたりデフレが続いておりまして、その下で、人々に根付いたデフレマインドの転換を図って二%の物価安定の目標を
こうした点を踏まえまして、直接金利水準の操作目標を示すことによりまして、物価目標の実現のために最も適切と考えられるイールドカーブの形成、これを促すことを導入の狙いとしたということでございます。これによりまして、経済、物価及び金融情勢に応じまして、緩和の効果だけではなくて副作用にも配慮しながら、持続的に金融緩和を実施していくようにできるようになったというふうに考えております。
これは二%の物価目標を達成できるなと当時私は思ったんですよ。ところが、一回目の増税、一四年四月、これがピークで、平均消費性向というのはその後ずっと下げる傾向。二回目の増税までは何とか水平みたいな、水平飛行みたいな感じもあったかもしれませんが、もうはっきり今消費性向が下落し、ちょっとそのリバウンドでちょこっと上がっているということなんですけれども、これについていかがでしょうか。三番ですね。
日銀のいわゆる金利政策というものは、日銀が自らの判断の下で物価目標二%ということを設定して、それを実現するための金融政策の一環としてやっておられる。私、この八年間同じことを申し上げてきていると思います。
もう一つは、そのオーバーシュート型コミットメント、六ページ目ですけれども、オーバーシュート型コミットメントというのは、埋め合わせ戦略、すなわち、物価上昇率の実績値が目標を下回る期間が続いた場合には、そうした状況を勘案して金融緩和を行うという考え方を実践したものだと言っておりますけれども、だったら、今、実績値が目標を下回る期間が続いている中で、物価目標を達成した後も、しばらくこの金融政策は変わらないのではないかというふうに
黒田総裁といろいろお話をしたいんですが、持ち時間が本当に少なくなりましたので、ちょっとはしょりまして、最終的なところで、やはり二%の物価目標なんですよね。この点検を見ましても、やはり二%への物価目標の道筋が見えてこないというのが私の正直な印象であります。 点検の表現をかりますと、イールドカーブコントロールによってインフレ率は〇・六から〇・七%程度上昇した、これは事実でございます。
最後に、総裁は、やっぱり株価に、総裁のコメントというのは株価にも影響を与えますので、常に強気強気というのが、まあやむを得ない仕儀だとは思っておりますが、二年で二%の物価目標の実現の見通しも六、七回、私の記憶では変えられたし、現在ではもういつやるということも言われておりません。幸い、全ての世界の主要国は金融緩和をやり、大量に流通をしておりますので、ある意味では、為替も変動がなく安定はしております。
○西田昌司君 今そういうふうに麻生大臣はお述べになったんですが、そこで、ちょっと黒田総裁にお伺いしますが、そもそも異次元の金融緩和というのは、政府側と日銀側が物価目標二%達成させるんだということで政策協定をされたわけですね。その政策協定というのは、日銀はとにかく異次元の緩和をすると、財政側は財政出動して下支えしてやっていこうと、こういうことだと思うんですよ。
○参考人(黒田東彦君) この点検会合を三月中に行ったのは、実は、二%の物価安定の目標を実現するために大規模な金融緩和を実施していますけれども、二%の物価安定目標の実現に至っていないと、また、感染症の影響によって経済や物価の下押し圧力は今後も継続して、二%の物価目標の実現には時間が掛かるということが予想されるということから、当面、感染症の影響への対応が必要であるほか、長期的に二%の目標を達成するためにより
要するに、二%の物価目標になっているということはですよ、結果として、今は零か知らないけれども、当然金利も二%水準ぐらいになっていくということになるんじゃないですか。
それは、何も政府に財政出動しろという意味じゃなくて、要するに、インフレ物価目標を達成するためではありますが、残念ながらそれは達成されていません、されていないんだけれども、結果として、この低金利で財政出動の余力をまだ残しているわけなんですよ。そして、仮にこれは経済良くなってきたら、もちろん金利は上がっていきますし、上げるべきものだと思います。
出さないから、黒田さんが一生懸命やってもですよ、二%物価目標に行かないんですよ。 黒田総裁からしたらですよ、私、これだけやっているんだから、財務省、何でもっと出してくれないのと、そういう思いがあるんじゃないですか。どうですか。
いずれも、その二%の物価目標のためにこういうことをされているという御答弁でありますが。 それでは、株式を保有する、TOPIXという形で株式を保有するこの日銀の保有株に評価損が発生し始める日経平均価格というのは幾らなんでしょうか。
○浅田均君 そうしますと、二%の物価上昇、物価上昇率二%を目標に、それが達成するまでは続けると、持ち続けるということであって、かなり時間が掛かるという御答弁でありましたけれども、仮に平時に戻ると、二%の物価目標を達成した場合、平時に戻って、ほかの中央銀行と異なって日銀はETFを持ち続けるんでしょうか。
○古賀之士君 グローバルスタンダードというのは、私も二%の物価目標というのは理解をしているつもりです。と同時に、先ほどから質問させていただいている中央銀行による、いわゆる日銀によるETFの買入れというのは必ずしもこれグローバルスタンダードではないということも皆さんよく御存じだと思います。
そもそも、金融政策ではこういった物価目標というのは実現できないのではないかという疑問がございます。 もちろん、物価が高騰しているときに、高騰を抑えるという効果はあるんでしょうけれども、需要がなく低迷している、こういった状況の中でお金を幾ら出しても物価は上がらないのではないか。
物価目標を達成するというのは日本銀行の使命だと。多分、二〇〇〇年ぐらいまでの、二十年前の経済学ではそうだったかもしれませんけれども、経済状況ではそうだったのかもしれませんが、やはり、最近のこの十年、二十年の日本の状況というのは、従来の経済学が想定していたような状況とは大分違う状況になっているのではなかろうか。
これは、よく似ているなと思うのは、日銀の物価目標二%と同じですよ。言ってはいるけれども本気じゃない、これが一番よくないと思いますよ、財政を考える上で。 その点についてのお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
例えば、消費者物価上昇率ですけれども、丸で囲んであるのが財務省の試算の前提で、もう二〇二二年度から二%に達するということで、これは二%の物価目標を掲げている日銀よりも楽観的な見通しなんですよね。これは変だなと思います。
○前原委員 その上で、では伺いますけれども、先ほど二%の物価目標ということをおっしゃいましたけれども、長らく達成をしておりません。ただし、仮に物価目標が達成して、そしてその先、更なる物価上昇、インフレが過熱懸念があるときは、国債を売って通貨を回収するというオペレーションというものをしなければならないわけです。
ところが、我が国の中央銀行は、いまだに達成のめどが立たない二%の物価目標の手段であることを口実に、超低金利と上限なき国債買入れを漫然と続けています。結果、政府が異例な金利、規模で借金を積み重ねることを助けているのです。風船のように中心が空洞のまま膨らみ続けているのが、政府の借金です。いつかは限界に達し、破裂するのではないかと強い危惧を抱いております。
したがって、二%の物価目標を達成をするためにその枠組みは維持しつつ中身を見直すと言われても、またか、こういう感じを、それは、微妙な操作、違いというものによってビジネスは変わってきますから、市場関係者はかなり固唾をのんで見守っているというふうに思いますけれども、多くの国民からすると、あのときに、黒田バズーカと言われて、異次元の金融緩和だ、二年で二%だということで期待をしながら、総裁も二期目を迎えられて
日本銀行としては、物価目標二%を達成するためということで、引き続き金融政策で長短金利操作つきの量的・質的金融緩和を継続する、これは昨年十二月十八日にもそのような方針を確認されております。そうしますと、今後も上限を設けずに必要な金額の長期国債の買入れを行うということですから、もっとどんどんどんどん買ってしまう、こういうことになろうかと思います。
これまでも、日本銀行の金融政策、特にデフレ対策、そして物価目標二%ということについて議論させていただいております。ただ、何かいつもちょっとはぐらかされているような気がしておりまして、今日はまず議論の出発点について確認をさせていただきたいと思います。
そういう意味で、二%の物価目標がなかなか達成されていないということについてはいろいろな背景があるとは思いますけれども、物価の安定というのは中央銀行の使命ですので、そういう意味では誠に残念であり、今後とも二%の目標の実現に向けて粘り強く金融緩和を続けてまいりたいというふうに考えております。
そのアコードでもって二%の物価目標が設定をされている。しかし、残念ながら、日銀は黒田総裁になって非常によくやってきた、基本的に私は、細かいところでは不満もありますけどね、よくやってこられたと思いますよ。 なぜ二%の物価目標が達成できなかったのかといったら、それは二度にわたる増税ですよ、先ほど来議論があるとおり。
同僚議員が質問されたことについては繰り返しはいたしませんけれども、二ページ、確かに金利は下がったけれども、二%の物価目標は全く達成できていないということであります。先ほどの答弁も、ずっと七年余り聞いてきた答弁を同じようにやられていて、多分、御本人もおつらいだろうなと思って私は聞いておりました。 それから、三ページ目、これは民主党政権の三年三カ月と安倍政権の七年。これはコロナを外しています。
○海江田委員 結局、やはり物価目標の二%ということがずっとあるわけですよ、頭の中に。うなずいておられるからそうだろうと思うけれども、ただ、それは、例えば金融緩和だって、ほかのやり方だってできるわけですからね。ETFというのは、後でお話ししますけれども、やはり日本だけの話で。 それから、いろいろ努力されているのはわかりますよ。去年、ちょうどETFの貸付制度というのをやってみましたよね。
実際、展望リポートの六ページを見ますと、二〇一九年から二二年の政策委員の大勢見通しということが書かれておりまして、二〇二二年度は黒田総裁の任期、二期十年の最後の年に当たるわけですが、このときでも消費者物価指数、プラスの〇・四からプラスの一・〇ということで、二%の物価目標に届かない。
そして、しかも、コロナの陰に隠れて、火事場泥棒のように通されようとしているということで、これもこれで大変な問題なんですけれども、私、昨今の日銀の動きを見ますと、まさに、コロナの陰に隠れて、火事場泥棒のようにして、二年二%の物価目標やその達成手段の一つであるマイナス金利、この失敗を覆い隠そうとしているように見えるんですね。きょうは、その観点から黒田総裁に質問させていただきます。
このままいけば、政府が掲げておりますPBの黒字化目標と物価目標の二%達成というのも極めて難しい状況になってしまうのではないかと思っております。 今、日銀で金融緩和をやっておりますけれども、もうそれだけでは限界が来ている、ぜひ追加の経済対策をこれから考えていきたいというふうに考えております。
そこで、IMFの方からも言われていますよね、黒田総裁が任期満了の二〇二三年に物価目標二%に達成する可能性は五割に満たないということが言われております。 また、私が十一月二十九日に総裁に質問した際に、出口戦略は時期尚早だという御答弁でした。
余りにも民間の数字、あるいは日銀も、そもそもやはり二%の物価目標がありますから、かなりそこに合わせた数字だろうと私は思っておりますけれども、それでも〇・九ですから。その〇・九を更に〇・五ポイント上回る一・四というのは、やはりかなり過大だというふうに私は思っております。